介護士のスキルを客観的に判定する制度
自分がどのくらいのレベルの介護スキルを有しているのか、自分はどんな介護ができ、逆にどういった介護ができないのか、そのことを客観的に知ることができれば、効率良く介護に関する様々なスキルを身につけることができるようになります。
そして最終的には、良質な介護サービスを利用者に提供することができる「完全無欠な介護士」になることも夢ではありません。
そのような考えに基づき、介護士が持つスキルを客観的に判定するため、平成24年度から「介護プロフェッショナルキャリア段位制度」がスタートしました。
この制度により、介護士はスキルに応じてレベル1から7まで客観的にカテゴライズできるようになり、レベルを上げていくためにはどういったスキルを身につけなければならないのかが明確化されるようになりました。
また、このレベルを判定するのが「アセッサー」と呼ばれる人です。
このアセッサーは他方、施設でどのようなOJTを施せば良いのかといったアドバイザーとしての役割も担います。
介護施設のサービス向上に直接関与する立場になるため、施設の管理職はアセッサーを受講するのが良いでしょう。
またアセッサーになるに当たっても、段位制度によって一定のレベル認定を受けている必要があり、実際の現場での経験が必要となってきます。
少し前までは曖昧だった、現場の介護士が将来的にスキルを身につけて管理職に昇進するというキャリアパスも、この段位制度によってより客観的な形で明確に示されるようになったと言えるでしょう。